ついに、全貌が明らかに‼︎

大阪市北区のＪＲ大阪駅前・西梅田地区に、阪神電気鉄道の大規模商業ビル「ハービス　エント」が５日完成し、店舗などは９日オープンした。これで約２０年におよんだ西梅田の再開発は完了した。かつて人影もまばらだった同地区は、有名ブランド店が並ぶ商業地に変身した。西梅田が刺激となり、大阪地区の再開発計画に弾みがついた。　「ハービス　エント」（２８階建て）には劇場もあり、オフィスなどを除く商業エリアだけで約５万平方メートルある。１、２階には「グッチ」や「コーチ」などの高級ブランド店が入居し、年間約１５００万人の来場を見込む。隣接した商業ビル「ヒルトンプラザ　ウエスト」は１０月にオープンしており、「ルイ・ヴィトン」などがある。関係者は「昔は猫の子１匹いないような場所でした」と振り返る。阪神が西梅田の開発に取りかかった８３年、再開発チームが結成された。　もともと同地区は、阪神電鉄の線路や旧国鉄の貨物ヤード跡地、高速道路の出入り口などで占められ、関係者以外は立ち寄らなかった場所だ。　それが、国鉄民営化をはさんで貨物ヤードの跡地利用計画が浮上し、国鉄清算事業団は所有地を売却したが、阪神電鉄は所有地２・３ヘクタールを自ら開発することを決め、関係者がロンドンなどを視察、構想をまとめた。９２年、阪神電鉄は１２００億円をかけ、複数の高層ビルを建設すると発表した。　西梅田での再開発は、大阪全体の再開発を刺激した。　阪急梅田駅北東の茶屋町地区では現在、阪急電鉄によって急ピッチで再開発ビルの建設が進んでいる。２００５年秋に完成し、若者向けのブティックなどが入居する予定だ。またＪＲ西日本は、ＪＲ大阪駅北側に新駅ビル（１５０ｍ）を建設し、三越などが出店する予定である。　梅田駅周辺の「阪急村」からＪＲ大阪駅前、西梅田地区へと大阪・キタの都市機能は面的な広がりを見せ、商業施設の充実でさらに魅力を増そうとしている。　不動産調査会社の生駒データサービスシステム大阪支店は「新しいビルの開業で地域のイメージが向上し、周辺の古いビルの入居者が増える効果も表れている」と指摘している。同支店によると、大阪地区のオフィス空室率は０４年３月から３・四半期連続で下がり、２年半ぶりの９％台に回復した。　９日、午前十一時の開店前には約千人が列をつくり、女性客は、たくさんブランドがあって楽しいと興奮気味。関係者は、「地下街と合わせると